アスラポート ダイニング 3069 ジャスダック
「牛角」「とりでん」などの飲食店を運営。ホールディングカンパニー体制による役割分担と効率的な事業運営が強み。ブランド・ポートフォリオの多様化を推進。GOKOKU事業の貢献などで売上、利益が大幅増。 記:2014/10/17 フィスコ
注目点
- タコベルが流行りそう。
- Taco Bell Corp.は現在、世界で6,000店舗以上を展開しておりますが、2022年まで
にアメリカ国内で 2,000 店舗、2023 年までにアメリカ国外で 1,300 店舗の店舗数増を目標とし
ており、「Taco Bell」を力のあるグローバルブランドに育てるべく新たな成長モデルの構築に取り組
んでおります。同社はなかでも重点地域をヨーロッパ(イギリス、ポーランド)、アジア(韓国、
日本、タイ)、中南米(チリ、ペルー)、インドとしており、重点地域のひとつとして日本を挙げ
ております。
第3四半期 業績
外食産業におきましては、業態により堅調な消費が見られるところは一部あるものの、円安等による原材料価格
の上昇、人材不足による人件費の上昇など、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような中で、当社グループは「食のバリューチェーンを構築する」という目標を掲げ、「既存ブランドの競
争力強化と成長」、「ブランド・ポートフォリオの多様化」、「海外市場への進出」、「食品生産事業と六次産業
化への取り組み」の各課題に取り組みました。
株式会社プライム・リンクでは、「牛角」がファミリー層への取り組みを強化、夏場に投入した人気キャラク
ターを使ったお子様向けのキャンペーンやテレビCMなどの効果の他、秋のグランドメニューで本格的に投入した
高単価・高品質メニューも好評で業績は堅調に推移しました。また「とりでん」では、季節メニューの投入による
リピーターの増加、映画とのタイアップによる新規顧客の獲得に取り組みました。
株式会社とり鉄では名物商品の強化、メニュー数の絞り込み等によるオペレーション及び食材管理の効率化に取
り組む一方、多言語対応のメニュー等の整備を行い、増加する外国人観光客の取り込みにも力を入れました。
また、レゾナンスダイニング株式会社が運営する鳥業態のブランド「ぢどり亭」「浪花屋鳥造」については、小
型店舗が中心で親鶏を原料に使用するなど特徴のある「ぢどり亭」が好調に推移しました。
こうした結果、外食事業における既存店売上高前年同期比においては、「牛角」101.4%、「とりでん」
98.0%、「おだいどこ」96.8%、「とり鉄」99.5%、「ぢどり亭」103.7%、「浪花屋鳥造」98.0%、グループ全体
で100.1%となりました。
乳製品メーカーの株式会社弘乳舎は、従来からの乳製品加工受託や加工乳製品の製造・販売に加え、新たに事業
化した脱脂濃縮乳等の液状乳製品、アイスクリームやデザートの製造・販売の伸びにより堅調に売上が推移いたし
ました。
また、株式会社フードスタンドインターナショナルの洋菓子製造販売部門であるGOKOKUは、これまで関西のみで
実施していた催事販売を関東でも開始し、販路拡大と関東でのブランド認知の獲得に取り組みました。
以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,167百万円(前年同四半期比24.6%増)、営業利益は502百
万円(前年同四半期比89.8%増)、経常利益は450百万円(前年同四半期比92.1%増)、四半期純利益は383百万円
(前年同四半期比147.6%増)となりました。