原油関連の記事
日経ヴェリタスの記事が久々に面白かった。原油生産減少させるインセンティブがどの国にもなく、シェール革命によるアメリカの中東関与の低下が国際政治のリバランスの要因となっている。
日本のように原油価格低下が経済に利する処はチャンスと見ていいような気もするが、一方で、資源で失敗した大手企業の倒産なんてことがあると、インパクトの大きい下げに繋がりそうで、怖い。
トレンドは下げに転じたという運用会社もあるようだ。
本邦の化学品メーカー、内需系の成長株はこれらのリスク要因に対して、強いのでは?と思っているが、いまの処は、ケンコーマヨネーズは堅調なものの、大伸化学は苦しい状況がつづく。
原油生産
米国とロシア、サウジアラビアの3カ国が原油生産で激しいトップ争いを繰り広げている。
原油価格の急落で1月のシェールオイルの生産はピークの15年3月から約1割減ったが、技術革新で1年ほど前に1バレル70ドルとされた生産コストが低下。
米ウォールストリートジャーナル次は1月中旬1バレル40ドル強の水準でも多くのシエールオイル企業は利益を出せると言う力エネルギー調査会社の試算を伝え、競争力を取り戻すとの見方が広がっている。
米国は増産と輸出で国力回復を誇示したが、エネルギーの中東依存を低下させ、結果として中東への関与が弱まった。一方アメリカの中東政策の転換を読みとったサウジのサルマン国王が19日、中国の習近平国家主席と会談し、エネルギー協力を深めることで合意した。政治は対立するイランの輸出拡大を阻むためにも減産は厳しい。